不謹慎と言われるかもしれんが、ただバナーを貼るのも能がない気がするでな。
これを国語教材のゲラと考えて、寄付ついでに校正してみてくだされ。
「募金を募り」が重言ということには、気づきなすったかな。
ほっほ。まったくの初心者でもそれくらいは指摘できるじゃろう。
じゃが、慣れてくるともう1歩進みたくなってくるんじゃな。
すると、こんな風に訂正してくる御仁が出てきそうな気がするの。
「募金」→「金」「お金」「義援金」
木を見て森を見ずの例じゃよ。
訂正を入れたら、必ず通読するという大原則を怠っておるぞな。
ちっと読めば、すぐにわかることじゃ。怠け者なのかセンスがないのか、どっちにしても訂正を集約する編集者に迷惑をかけることになるのう。
自信がないときは、余計なことはせんと、「『募金を募り』は重言」と書いておくだけでええぞな。
じゃが、いつもそこで止まっておると向上していかんのも確かじゃな。
書き手が偉い先生なんぞのときは、修正を許してくれんこともあるから、実際には指摘できんときもあるんじゃが、頭の中では常に書き直しするように習慣づけておくほうがええじゃろう。
ここでは、好きなように直しても構わんという設定で、修正してみることにするぞな。
バナーの文章をみてみると、「募り」という動詞を入れたかったんじゃろうと感じる。支援に向けて、積極的に動き始めたことをアピールしたいんじゃろうと想像できるの。
この仮定をもとに、「募り」をイキにしたまま書き直してみるぞな。
「FC2はユーザーの皆様から寄付金を募り、それを義援金として支援を実施いたします。」
ふむ。これはくどいのう。
もう少しスマートにしてみるぞな。
「FC2はユーザーの皆様から義援金を募り支援を実施いたします。」
もっとすっきりさせるなら、
「FC2はユーザーの皆様から義援金を募り支援いたします。」
としてもええかもしれん。
じゃが、字数が減りすぎてしまうのう。
「FC2はユーザーの皆様から義援金を募り被災地を支援いたします。」
とするのも手じゃな。
ほかにも色々考えられるんじゃが、どれが正しいということはない。採択は、発注者の意向によってなされるからの。
案を出すときには、せいぜい一つか二つに留めるようにしたほうがええぞな。自分の気がすむだけ書いてはいかん。
それから、原文をできるだけイキにすること、方向性や雰囲気、字数やらが極端に変わらんように留意することも大事じゃよ。ほっほ。