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【2019.7.26追加あり】洗剤や柔軟剤のキツイ香料を消せるものがピリカレ以外にもあった!

※当記事にはプロモーションが含まれています。

テロ並みに臭い柔軟剤のニオイを一瞬で消す方法」を書いたのが5年前。

当時、人工香料を消し去る方法は、検索してもほとんど見つからない状態でしたが、
今改めて探してみたところ、ピリカレ以外の消臭・脱臭方法もヒットしました。

以下にそれらの方法をまとめましたので、必要であれば参考になさってください。

一つの方法で思うほど効果が得られないときは、
いくつかを組み合わせてもよいと思います。

香料が強すぎてピリカレでは太刀打ちできなかった方、
肌が敏感すぎてピリカレが使えなかった方にも、まだ救いはあるかもしれません。

記事の最後に、参考リンクを張っていますので、
具体的な体験談や能書きをお読みになりたい方は、あわせてどうぞ。

 

お金がかからない

太陽光・アイロン

香料は、天日干しやアイロンがけなど高温によってもかなり抜けます。
ですが、時間が長いと、生地が退色したり傷んだりするおそれがあり、
アイロンをかけている最中に、
香料が鼻をめがけて強烈に立ち上ってくるため注意が必要です。


化学物質過敏症の方でも使えるかも

えみな・emina99

えみなを使用された方の話では、ピリカレよりも刺激が少ないとのこと。
えみなには、粉末タイプの「premium」と液体タイプの「water」の2種類があり、
emina99は粉末タイプのみです。

3種類の違いを見てみましょう。


えみな-premium-

えみな -water-

emina99
成分
純石鹸分(60%)

脂肪酸ナトリウム

炭酸塩
純石鹸分(25%)

脂肪酸カリウム
純石鹸分(99%)
水溶液の性質
アルカリ性 アルカリ性 アルカリ性
粒子のサイズ
大きい - 小さい
水40リットルに対する使用量
約5g 約2.0ml 約3g
溶けやすさ
お湯で溶かす必要あり 水でもすぐ溶ける 水でもすぐ溶ける
定価(税込)
3kg 3,240円 500ml  2,700円 1kg 2,160円

※価格は2018年11月のものです。

えみなの粉末は、新タイプへの切り替えに伴い、
原料を廃油から植物性バージンオイルに変更したそうで、
名前も「えみな」から「えみな-premium-」に変わっています。
ネットでは両者の情報が混在していると思いますので、注意したほうがいいですね。

脱臭効果については、違いがあるのかどうかわからないのですが、
試しに手元にあるものを脱臭してみるという使い方であれば、
最も安価なemina99がよいかもしれません。

なお、いずれの商品も、化学物質過敏症の方でも使えると謳っています。

商品の確認・購入はこちらからどうぞ。
・えみな-premium-→ 楽天市場 Yahoo!ショッピング Amazon 
・えみな-water-→ 楽天市場 Yahoo!ショッピング  Amazon
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材料が近場で手に入りやすい

クエン酸セスキ炭酸ソーダ or 炭酸塩(別名:炭酸ソーダ・炭酸ナトリウム)

ある程度までの臭いであれば、
クエン酸を溶かした水に一晩漬け置きしたあと、
セスキ炭酸ソーダか炭酸塩で洗濯すると消えるようです。

ちなみに、セスキ炭酸ソーダは、
100円ショップ・ドラッグストア・ホームセンターなどでも販売されていますが、
重曹をお持ちであれば、わざわざ買いに行かなくても大丈夫です。
アルミ以外の鍋に、1カップの水と小さじ1杯の重曹を入れ、5分間弱火で加熱すると、
セスキ炭酸ソーダもどき(セスキ炭酸ソーダとほぼ同じpHのもの)を作ることができます。

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クエン酸楽天市場 Yahoo!ショッピング  Amazon
セスキ炭酸ソーダ楽天市場 Yahoo!ショッピング  Amazon
炭酸塩→ 楽天市場 Yahoo!ショッピング Amazon
(リスト中に炭酸塩以外のものもかなり交じっていますのでご注意ください)


最後の手段として・・・?

シリカシンター

ピリカレで落ちない臭いにも効果があるという話です。
ただ、情報がほとんどないため、真偽のほどは定かではありません。
シリカ珪素)自体には、確かに脱臭作用はあるようですが、
化学香料にも効くのかどうか・・・?

値も張りますので、ほかに打つ手がないという状態になったときに、
試すくらいでよいかもしれません。

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  2019.07.26追加情報

竹の湧泉

香料系のニオイ落としが得意ということです。
成分は、竹炭、竹炭灰、シーマロックス(鉱石の雲母からの抽出ミネラル水)、セスキ炭酸ナトリウム、水(地下水)

この商品に限らず、竹炭ベースの洗剤はいずれも、10~20分浸け置くことで洗浄力が格段にアップするようなのので、香料消しを目的とする場合も浸け置きしたほうがよいのではないかと思います。

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楽天市場 Yahoo!ショッピング Amazon香料が落ちたというレビューあり

 
この記事の主な情報元

 

ピリカレで消臭する方法

 

書籍校正者に倣う! ファクトチェックの実例

「ファクトチェック」は「事実確認」ともいいます。
書かれている内容に誤りがないことを確かめる作業、刑事ドラマで言うところの裏取り捜査です。

国語教材でファクトチェックが必要とされるのは、主に筆者のプロフィール、文学史
年号や固有名詞の確認が大半で、ほとんどの場合が教科書およびその周辺教材で調べるだけですむため、その作業は比較的楽です。

しかし、それゆえに国語教材に掲載されていない内容に関しては、それがチェックを要するファクトであることにそもそも気づけず、校正する全員がスルーしてしまうという恐ろしい落とし穴になることもあります。

以下は、書籍校正の実例に触れられるサイトです。
観点や疑問出しの表現など大いに参考になります。

※この記事は校正教室用に書いていたものなので、時事ネタとしては古いです。

本文の中略はダメ?

国語の読解問題には、本文がつきものですね。
中学生用のテストでは、800字前後のものが多いでしょうか。
これの元になる文章は、「素材」「素材文」などと呼ばれます。

教科書準拠ものでない場合は、編集者や執筆者などが、自力で探し出してくることになるのですが、著作権をクリアしやすく、また使用料が安く、そのときの編集方針に合ったものを800字程度で上手くトリミングできるものは、決して多くありません。

長い時間をかけてようやくマッチした作品を発見! と思ったら、肝心な部分の手前までしか入らないことが判明してやむなく断念といった例も多々あります。

こういうとき「中略」を使うと便利だと思いませんか。

ところが、国語教材の大原則は「原典どおりであること」なので、滅多なことでは中略は許容しないのです。
どんなに便利でも、筆者と編集の両方でOKが出されていない限りは略せません。