ママでOK?

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国語教材制作(主に校正)の現役プロ・プロを目指す人のための仕事ナビ。実務の作法から求人まで惜しみなく情報提供しています。

教科書の版元一覧

教科書の版元は複数あります。

<小・中学校>
光村図書、教育出版、東京書籍、学校図書三省堂
<高校>
高等学校 国語|教科別発行教科書の紹介|協会概要|一般社団法人教科書協会

なお、版元名は以下のような略称で呼ばれることが頻繁にあります。
電話で依頼を受けたときなどに戸惑わないよう、覚えておくとよいでしょう。

  • 光村(みつむら/光村図書の略)
  • 教出(きょうしゅつ/教育出版の略)
  • 東書(とうしょ/東京書籍の略)
  • 学図(がくと/学校図書の略)
  • 三省(さんせい/三省堂の略)

 

大問>小問>「ここの問い」の呼び方

下の問いは、国語教材の典型的な構造になっています。

一 次の文章を読んであとの問いに答えなさい。
(※ここに本文)
問一 波線部の漢字の読みを書きなさい。
問ニ 傍線部アについて、 
 ① 対義語を答えなさい。 
 ② 同じ内容を言い換えた文を抜き出して答えなさい。

大問(一)
 └ 小問(問一・問二)
   └ 枝問(①・②)

という構成です。

小問の下の階層にあたる①・②のような問いは、「枝問(えだもん)」といいます。
体裁としては、小問より頭位置を下げるパターンが多いようです。

説明するまでもないようなささいな知識ですが、小問を大問と勘違いしていたり、枝問という表現を知らないがために、疑問出しに苦労していたりした例を、外部校正の中に見たことがあります。
基礎知識として覚えておきましょう。

「表外音訓」とは

常用漢字表にない音読み・訓読みをいいます。

試しに「活かす」という言葉を国語辞典で調べてみてください。
△や▽などの印がついていませんか。
これは、この読みが表外音訓であることを示しています。

表外音訓は学校では学習しないため、教材に出てきたときは、表内音訓の漢字にカエ・ルビを振る・ヒラクのいずれかにしなければなりません。

本文・本文引用部分で「活かす」が出てきたらルビを振る、それ以外なら「生かす」に直すのが原則です。