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「対字ルビ」「均等ルビ」「字間ルビ」とは

「対字ルビ」「均等ルビ」は、「モノルビ」「グループルビ」という名称のほうがピンとくる方もいらっしゃるでしょう。

1文字に対し1字振るのが「対字(モノ)ルビ」、語句全体に対し均等に振るのが「均等(グループ)ルビ」です。

以下は、「均等ルビを対字ルビに修正する」場合の赤字見本です。

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国語教材のルビは、熟字訓を除き、対字ルビが基本となりますので、このタイプの赤字を頻繁に入れることになります。
その熟語が熟字訓であるか否か、常に意識してチェックするようにしましょう。
熟字訓のようで、意外とそうではないものもあります。

小学校から高校までに習う熟字訓は、以下のPDFの付表にまとめられています。
必要に応じてご参照ください。
音訓の小・中・高等学校段階別割り振り表(平成29年3月)

「字間ルビ」は、以下の「の」にあたるルビをいいます。

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およそ古文に登場する人名・作品名にしか用いられませんが、必ず字間ルビにするというわけではなく、むしろ「きの/つら/ゆき」のような体裁で振ることのほうが多いでしょう。
これも編集方針に従って、いずれかに統一します。