まずは自社サイトに求人情報を掲載しましょう!
自社サイトによる告知の効果はあなどれません。外部校正の求職者は意外とネット検索で仕事を探しているものです。何はさておき、自分のテリトリーで声を発するのが先決。業者に頼らなければ、費用もかからずすぐに実行できます。
自社サイト上で求人しているのに応募が少ない場合 |
求人情報に「スタッフ募集」「校正者募集」とだけ記載していませんか?
これでは、社内スタッフなのか社外スタッフなのか不明。SEO的にも非常に不利です。そもそも検索でヒットしていないということも考えられます。(試しに「在宅 校正 募集」で検索してみてください。)
運よく辿り着いたとしても、よほど魅力を感じる企業でなければ、わざわざ問い合わせようという気にはならないものです。応募者を増やしたいのなら、「外部校正スタッフ」「社外校正者」などと具体的に示しましょう。
多くの人が取引先を探すときに入力している「在宅」というキーワードも入れておくと、検索に引っかかりやすくなり効果的です。
また、校正物の種類やジャンル、学参なら学年と教科も明記しておきましょう。
ブログの記事で募集していませんか?
通年募集をしており、締め切りを設けていないのであれば、「常時募集」などの文言を入れるほうが親切でしょう。アップした年月日が表示されるブログ形式の場合は、特に必要です。掲載年が古いと、もう募集は締め切られているだろうとスルーされることがあります。
リンクに制限を設けていませんか?
自社サイトにリンクを張る際には要連絡、リンクはトップページのみ可などとしていると、ネットで広めてもらう機会をみすみす逃してしまうことになります。前時代的な制約は取り払い、口コミを大いに利用しましょう。
応募メールは確実に受け取れる設定になっていますか?
フリーメールをはじく設定にしているのなら、応募要領にその旨を書き添えておかなくてはなりません。
メールフォームを設置している場合は、正しく機能しているかどうか今一度チェックを行いましょう。
応募メールには必ず返信をしていますか?
取引したい応募者にしか返信をしない、依頼したい案件が出てくるまでは連絡しない、といったルールを設けていませんか。
その場合、不具合によって応募メールが届いていなかったとしても、法人側は応募があったことに気づけず、応募者側は「この企業は自分と取引する気がないのだな」と思い込んで、すれ違ったままになるおそれがあります。
取引の如何に関わらず必ずレスポンスをするようにしたほうが間違いがありませんし、誠実さのアピールにもつながるのではないでしょうか。
窓口担当者は適切な仕事をしていますか?
窓口担当者のところで応募者の情報がストップしたままになっていて、必要な課に届いていない(返信もしていない)、という状態になっていないか確認してみましょう。
また、コミュニケーションに難のある人を窓口に置かないことも大切です。まとまる話も入り口で壊れてしまいます。
面接を必須にしていませんか?
登録に付随する面接の有無は、応募の決め手として重要なポイントです。住所不問で募集をしていても、面接が必須となれば、結局、遠方在住者を敬遠させることになります。
社外スタッフは、朱字(結果)がすべて。口八丁の面接より、トライアルのほうが実力を有体に把握できます。その際、何らかのやりとりが生まれるはずですから、コミュニケーション能力についていも、ある程度の判断ができるでしょう。
居住範囲を限定していませんか?
地域を制限してしまうと、当然応募者は減少します。もしかすると、募集外の地域に自社の要件にマッチした人材がいるかもしれません。打ち合わせはメールや電話・スカイプ、発送は宅配便やFAXというシステムを採用すれば、全国各地から校正者を呼び込むことが可能になります。
自社サイト上で求人しているのに応募が少ない・優秀な人材が集まらない場合 |
学歴を最重視していませんか?
学参系で四大卒・院卒以上というハードルを設けているなら、本当にそれが意味のある条件なのかどうかを考えてみることも必要です。応募してくる高学歴者や元教師、講師たちは、自分たちが求めるだけの力を備えていますか。学歴だけで学力は図れませんし、ましてや学力と校正力となれば全く別物です。問題を解ける頭脳があるからといって、制作物を客観的にチェックし、精緻に吟味できるとは限りません。優秀な校正者がほしいのなら、何はなくとも「校正力を有していること」を応募条件にしましょう。
自社サイト上で求人しているのに優秀な人材が集まらない場合 |
掲載情報はきちんと校正されていますか?
求人掲載で最も避けたいのは、誤字・脱字、誤用、ねじれ文。信頼に大きく関わる部分です。もしそんな内容でも応募してくるとすれば、食い詰め者かロースキルの人でしょう。上質のワーカーがほしいなら、まず自らがそうあるべきです。
自社サイト上で求人しているのに優秀な人材が集まらない・残らない場合 |
作業に対して妥当な報酬を支払っていますか?
同等の作業なら、より高い報酬を支払ってくれる企業へ人が流れるのは自明の理。特に経験の少ないフリーの場合は、ハードルと報酬の低い企業で実績を積んだあと、高報酬の企業へと流れる傾向にあるようです。
自分たちは取捨する側でありつつ、同じまなざしで取捨される側でもあるということを忘れてはなりません。
その報酬が作業内容や精度、レベルに対して妥当であるかどうかを見直しましょう。自社が編プロで版元から買い叩かれている場合は、適性料金を支払ってもらうための交渉力、相手を納得させるだけの制作クオリティを備えることも必要です。