ママでOK?

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実用的な校正見本

やっとまともな校正の実例を見つけたぞな。ほっほ。
最後のページの「文字校正・レイアウト校正見本例」は、初心者にもってこいの資料じゃろ。
……ありゃ? 「見本例」は重言じゃなかろうか。
まあええ。ええ按配に赤字が入っとるでな。

校正記号表(PDF)

国語教材は線だらけじゃが、「下線」「傍線」という書き方は見たことがないぞな。
画数が多いからじゃろうかの。
しょっちゅう書かにゃならんのに、いちいち漢字で表記するのは不便じゃからかもしれんな。

国語教材っちゅうたら、改行にちぃと気をつけにゃらんぞな。
この見本にあるような書き方が本来なんじゃが、それだけじゃと改行頭位置を下げ忘れられることがあるんじゃよ。
じゃから、改行記号のすぐ下に、1字アキか1字下げの記号を書き加えておくほうがええ。

……なぬ? 「改行したら1字下げる」なんちゅうことは当たり前なんじゃから、わざわざ知らせるまでもなかろう、とな。

いやいや。テストやらワークやらは、頭位置がいろいろでな。
小問、枝問、選択肢、設問の改行頭位置、ほかにも何じゃかんじゃと違うからの。
製品によっても違うておってな。わしが前に手がけた解説なんぞは、字下げの決まりがそりゃややこしかったんじゃ。
同じ小問でも1問めと2問めで違うとかの、小問のA・Bと枝問の①・②じゃ改行頭位置の下げ方の規則が違うとかの、ほかにも何じゃかんじゃとあって、ほんに頭のごんぐらがる仕事じゃった。

まあ、そこまでしち面倒くさい体裁のものはそうそうないんじゃが、国語教材の頭位置がいろいろなんは変わりない。字下げは示しておくに越したことはないぞな。
書き忘れたばっかりに、一校増えるのは困るからの。


ああ、そうじゃ。
上のPDFの1ページ目の右上に、「別の引き出し線と交差させないようにします」とあるじゃろ。
じゃが、どうしても交差せにゃ書けんというときもあるぞな。そういうときにはじゃな、

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こげな具合に、上から重ねて書くほうをトンネルにしてしまうとええんじゃよ。
これならだいぶ見やすうなるからの。ほっほ。