ママでOK?

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国語教材制作(主に校正)の現役プロ・プロを目指す人のための仕事ナビ。実務の作法から求人まで惜しみなく情報提供しています。

国語教材制作に必携の国語辞典

角川必携国語辞典[広告]


国語教材の制作に適した一冊。
サブ辞典にもってこい、手元に置いておいて損はありません。
大辞林大辞泉で小難しく説明されていて、結局何を意味しているのかわからないという言葉があったら、ためしにこの辞典で引いてみてください。噛み砕いて説明してあり、すんなり理解できることが多いはずです。

また、助詞の文法解説が詳しいことも特長の一つ。例えば、「が」の項目では、「が」と「は」の使い分けを26行にもわたって取り上げ、六つの例文に一つずつ解説を添えるという念の入れよう。ちょっとした参考書並みです。
各語句に添えられている例文も癖のない一般的なものが多く、漢字問題の例文を作る際のヒントとしても役立ちます。

ただ、国語教材制作と相性が良すぎるせいか、掲載されている言葉(特に語句の意味)を教材原稿に丸写しにする執筆者が多いのが困ったところ。
皮肉ですが、校正者にとっては、剽窃のチェック用としても必携の辞典といえそうです。

外箱も外装ビニールも端からなく、表紙が剥がれかかっていたそれ。
社内の大掃除で廃棄される寸前のところを「捨てるならくれ!」と貰い受けて以来、サブ辞典としてずっと愛用してきたが、表紙・背表紙・裏表紙が本体を見限って旅立ってからは、しだいに後ろのページが欠けてゆき、気づけば「笑う」の項目がないという笑えない有様に。

「いつ買い替えるの?」「改訂版が出てからでしょ!」と待てども待てども、待ち本出たらず。常用漢字がリニューアルされてもなお気配がない。
その間にもじわじわと朽ちていく裸の辞典。本立てから出し入れするたびに、気遣わしく思うのもいい加減嫌になり、やっと決心して新調した。

億が一、改訂版が出ることを考えて、ブックオフオンライン楽天市場店(コンディションは「非常に良い」)の古本にしてみたのだが、予想を超える美しさ。
帯に若干スレがあるくらいで、新品と変わらない。で、新品の半額以下。1630円安。ありがたや。