数年前の某塾テキストを眺めていたら、ことわざ等の一覧に校正漏れの群れを発見してしまいました。
文字校正に厳格な企業が作ったとは到底思えぬ失態。いったい何があったのでしょう。対岸の火事とはいえ、恐ろしいことです。くわばらくわばら。
著作権に抵触しないところに集中しているので、適宜ピックアップしてここに転載してみることにします。これをゲラだと想定して、お暇な方は校正してみてください。
(修正する必要のないものも交ぜています。親文字間の不統一は無視してください。)

朱入れまたは疑問出しをすべき箇所は以下のとおりです。
④ 「上手」は熟字訓なので、均等ルビに直す。
⑧ 「くくる」は「こくる」の誤用が定着したもの。「こくる(くくる)」などとするほうがよい。
⑩ 「こまねく」は「こまぬく」の音変化。「こまぬく(こまねく)」などとするほうがよい。
⑪ 「子」にルビを振る。
⑬ 「河童」は熟字訓なので、均等ルビに直す。
⑮ 「触る」→「触れる」に直す。
⑧と⑩は、ほかの教材でも「くくる」「こまねく」で放置されているものをよく見かけますが、できるだけ本来の表現に従うのが、国語教材のスタイルですから、修正したほうがよいでしょう。
なお、「こくる」は「こする」という意味であり、「くくる」とは全く異なります。
---9/23追記---
⑩の問題文を誤って「こまぬく」と入力してしまっていたのを訂正。大変失礼しました。
バカ言うもんがバカということですね、はい。
しかし、なんでブラウザだとここまでザルになっちまうんだろうか……。