ママでOK?

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誤解によって別のものが死んでしまうという怖い話

危篤状態のわが子の回復を願う父親が、「神様。どうかこの子の父親の命と引き換えにお救いください」と祈ったところ、隣家の親父が死んじゃったというブラックジョークがありますが。

赤字の入れ方の見本(PDF)

左上辺りに「点検」→「チェック」→イキとあります。
【編集実技:校正赤字入れ編 】」で指摘されている「判りにくい」赤字の入れ方です。
せめて「モトイキ」なら、まだ誤修正の確率は下がりますが、「イキ」だと危ういですね。

実際の現場でも、こうした「イキ」を目にすることがあり、混乱した組版さんが、「どっち?」とメモして返してきたこともありました。
やはりこういう書き方は避けたほうが安全です。


※モトイキはJISで定義された校正用語ではないそうですが、こういう場面を見ると、より本来の意味が伝わるモトイキのほうが、過失を防ぐという点でより適当だと思う次第。

※(今のところ)ベストだと管理人が思っている「イキ」「モトイキ」の入れ方については、「ママ 校正記号 間違えた場合」にて解説。(画像を「モトイキ」から、JISの「イキ」バージョンに作り直したんですが、やっぱり「モトイキ」のほうがピンとくるんですよね。)