タテ組の皆さん、今日は残念なお話をしなければなりません。
先生は今、悲しい気持ちでいます。
皆さんはこれまで、赤字の入れ方を学んできましたね。
しっかり勉強していれば、こんな書き方はしなかったはずです。
見てごらんなさい。
こんな風に書いたら、
1行めの「でも」の後の「、」が「。」に修正されてしまうかもしれません。
5行めが「覚えるらことで」と組まれてきたらどうしますか。
笑いごとじゃありません。実際によくあることです。
そうしたら、次の校で、また赤字を入れなければならないんですよ。
その分、時間も手間もお金もかかってしまうんです。
想像してみてください。
間違えないようにするために、
赤字照合をする人や組版をする人が、いったいどれだけ目を凝らしているか。
ただでさえ細かい作業なのに、余計に疲れると思いませんか。
どうか他人の苦労を自分の苦労として感じられる、
思いやりのある人間になってください。
みんなやればできる子だと、先生は信じています。
ヨコ組は、割とよくやっているようです。
タテ組の皆さんもヨコ組を見習って、
きちんとした赤字が入れられるよう、もっと努力しましょう!