「イキシニ」はゲラ上の内容についての「生き死に」、すなわち「それをそのまま生かして使うこと/もとの形を殺してしまうこと」をいいます。
イキは「モトイキ」などとも書きます。
たとえば、誤って「トルツメ」と書いてしまい、それをもとに戻したいときは「イキ」「モトイキ」と書き添えることで、トルツメ部分が無効になります。
「ママ」とほぼ同義です。
《赤字の入れ方》
ママ 校正記号 間違えた場合
一方、「シニ」のほうは、赤字として書き入れることはありません。
会話でも「シニ」単体で使われることはあまりないでしょう。
「イキシニの判断」のように、イキとペアで用いられるのが通例です。
校正の場面で、「シニ」という言葉に出合うことは稀だと思いますが、一応覚えておくとよいでしょう。