今回は2文字以上のトルツメ編。 (1文字編はこちら)
前と同じく自分が見たことのあるものだけをご紹介。
※「トルツメ」の文字は省略しています。
1文字編と分けたのには、何かの意図があったはずなのですが、時間が空きすぎて忘れてしまいました……。全く代わり映えがないとはこれいかに。
でもせっかくなので、何か書いておきましょう。
1字でも危ういですが、2字以上のトルツメで①②のように書くのはもっと危険。
組版の修正ミスが起こりやすいので、特に①は避けるべきです。
例えば、「というわけではない」という文があったとして、「では」に、始点と終点のあいまいな修正を入れると、「で」「は」「では」の3種類のトルツメバージョンが考えられるため、赤字をチェック・反映する人を悩ませることになります。
文脈から判断できるときもありますが、組版さんは内容を読まず機械的に修正していることが多いですし、国語の本文の場合は、自然な文脈でありさえすればよしというわけにはいかないので、改めて原典を引っ張り出して突き合わせて……ああ、面倒くさい。二度手間です。
ミスとコストを減らしたいのなら、合理性の追求は不可欠ですね。
トルツメほか赤字の入れ方〔縦組・国語教材応用編〕 に続きます。