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在宅・フリー・業務委託の求人【ハロワカ?】(校正者の求人情報)


お子さんがまだ幼くて、勤めに出ることが難しいお母さんが、それなりの収入を得ようとしたとき、ふと思いつく仕事――在宅校正。

校正って、つまり間違い探しでしょ? 活字を読むのは好きだから、私にもできそう。家事と子育ての合間に稼ぎたい。

そんな思いを胸に、掲示板で「どう?」と質問して、「甘い!」と叩かれている人を時折見かけます。

質問されている方は素人ですから、実務に関して知らないのは当たり前。
頭ごなしに非難を浴びせるのは、かわいそうな気もします。

でも、パートの代わりに在宅(フリーランス)でと考えているのなら、やはりちょっとお待ちを。
パートよりは、時間の融通が利く、子どもの面倒もみられる、という理由だけで首をつっこむと、困ることになるかもしれません。

パートなら、自分の勤務可能な時間が、仮に「1日3時間」であれば、日々必ず3時間分の時給をもらうことができます。
いったん勤め始めれば、継続的に一定の収入が得ることが可能ですし、よほどのことがない限り、すぐに解雇されることもないでしょう。

一方、在宅(フリーランス)の仕事は、週刊・月刊誌を除けば、ほとんどの場合、発注が不定期で分量も定まっておらず、単価もさまざま。
家庭内でどんなトラブルが生じようと、自分一人で納期までに仕上げなければなりません。
あらかじめ決められた拘束時間がないだけに、予定を立てにくく、収入の予測も困難です。

また、登録(採用)には漕ぎ着けたものの、いつまで経っても発注がないということもあります。さらに、閑散期ともなれば、依頼が激減することも珍しくありません。
たとえ繁忙期でも、雇用関係にないフリーランスは、「この人は使えない」「二度と使いたくない」と思われたら、その時点でおしまい。以後、滅多に声がかからなくなるか、完全にスルーされるかのどちらかです。

加えて、出来高制の場合、報酬の振込は1、2か月先になることがほとんどですから、カツカツで暮らしているならば、覚悟しておく必要があります。

……と、マイナス要素を並べてみましたが、これらのデメリットは、あくまで一般論。
どんな事柄にも例外はつきものなので、極端に恐れることはないと思います。
選択肢はかなり限られますが、初心者でも受け入れてくれる会社も存在するので、センスやポテンシャルがあれば、すぐに校正者として活躍できる可能性もゼロではないでしょう。

ただ、これだけは意識しておいてください。
校正は技能職。校正資格よりもキャリアと実績が重視される世界です。
そこへ素人が乗り込んでいくためには何が必要か、発注する側は外部校正者に何を求めているのか。
これらをよく考え、下調べと準備をしてから応募しても、決して遅くはないということです。


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