ママでOK?

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国語教材制作(主に校正)の現役プロ・プロを目指す人のための仕事ナビ。実務の作法から求人まで惜しみなく情報提供しています。

国語教材制作

「突き合わせ」とは

「引き合わせ」「付け合わせ」などもいいます。学参では、「突き合わせ」が一般的かもしれません。「照合」の意味です。 多くは、原本とゲラを照合する動作を指します。読解問題の本文をその原典である小説などと照合するときは、「原典照合」などとも呼びま…

「トジヒラキ」とは

漢字でもひらがなでも表記できる文字について、漢字で表記することを「閉じる」、ひらがなで表記することを「開く」といいます。 たとえば、「わかる」という言葉は、小学教材では「分かる」と閉じることが多く、中学教材では、「わかる」と開くことがほとん…

「級数」「歯送り」とは

印刷された文字サイズを表す単位を「級数」といいます。1級=0.25ミリです。校正指示を出すときは、「Q上ゲ」「14Q」などと、アルファベットの「Q」を用いて書きます。 級数を確認するには、級数表が必要です。 《参考サイト》級数表の使い方|校正・校閲の…

「トンボ」「版面」とは

トンボとは、印刷物の仕上がりサイズを示す印をいいます。 《参考サイト》印刷の基礎[トンボとは]:データ作成:印刷データ入稿ガイド | 【印刷ガイド】印刷通販プリンパッ! このトンボから内側を「版面(はんづら/はんめん)」といいます。校正するとき…

「ゲラ」とは

ゲラ刷りの略で、校正用の試し刷りのことをいいます。「校正紙」「校正刷り」などとも呼びます。 誤って「原稿」と言わないようにしましょう。原稿は組版を通す前の執筆原本です。 国語教材制作 マニュアル・指南 校正の超基礎

「朱入れ」と「鉛筆書き」の区別

ゲラに書き込みを行う際の筆記用具は、赤ペンとシャーペン(鉛筆)が基本ですが、使い分けにはルールがあります。修正をする場合→赤ペンで書く明らかに間違っているミスなら、迷わず赤ペンで修正します。ただし、慣れないうちは思い込みが生じやすいため、慎…

校正トレーニング・国語教材【漢字問題】*購入ナビ*

⚠️このコンテンツの指南は紙媒体用です。⚠️2017年時点で有効だったノウハウであり、現在どこまで通用するのかは把握できておりません。 漢字問題に特化した校正トレーニング教材を作りました!短時間で中堅レベルの校正観点を学べるよう工夫を施していますの…

無料マガジン「国語教材校正の超基礎」

校正講座受講生の方にのみ公開していた記事をブラッシュアップし、noteのマガジン機能を使ってまとめてみました。全記事無料です。【2019.10.20】記事は全てnoteからこちらのブログに移しました。ほとんどの記事に 実務で役立つ校正の注意点を書き添えていま…

見落としをしない! させない! 国語教材「形式チェック」徹底マニュアル*購入ナビ*

こちらも、国語教材校正講座用に書いていたお蔵入りの記事がベースです。「自分が駆け出しのころに、これがあったら……!」と思えるようなマニュアルをイメージし、経験を丹念に反映させながら作りました。「リスト項目に従ってチェックするだけだから、マニ…

中学国語教材に使える「小説」120編+素材文探しのヒント*購入ナビ*

小説問題に使用する素材文探しに悪戦苦闘されている方、探す時間を節約したい方にご活用いただければ幸いです。【2016.9.20】10編追加したので、全110編になりました。【2017.9.30】10編追加したので、全120編になりました。 タイトル 中学国語教材に使える…

見落としを防ぐ! 国語教材の「注」の校正・校閲ポイント*購入ナビ*

必要な方のお手元に届き、価格の分だけでもお役に立てれば幸甚です。 タイトル 見落としを防ぐ! 国語教材の「注」の校正・校閲ポイント こちらは試読版です。一部のみ無料で公開しております。 内容 チェックすべき観点に加え、見落としやすい点やミスのパ…

中学校で学習する「教育漢字の音訓」一覧

教育漢字(小学校で学習する漢字)がもつ読みの中には、中学で初めて習う音訓もあります。以下は、その新出音訓のすべてです。(2016年現在) 衣 ころも 遺 ユイ 羽 ウ 映 は-える 園 その 音 イン 下 もと 化 ケ 仮 ケ 何 カ 夏 ゲ 荷 カ 我 ガ/わ 灰 カイ…

校正 国語 問題 ふりがな 線のどちら 教えて

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。 今回は、「校正 国語 問題 ふりがな 線のどちら 教えて」。 国語の本文に付けられるケイには、 ・ルビの右側 ・ルビの左側(=親文字とルビの間) の2種類の体裁があります。 いずれを採択するかは編集方針により…

頭一つ抜きん出た校正者になるためにしておきたい仕事

学参の国語に関していえば、校正者から執筆者への道のりは驚くほど短い。手前の角を曲がればすぐそこである。 一般書籍などの校正ではご法度とされているらしいリライトも、(著者原稿を除けば)諸手を広げてウェルカム! がデフォルトだから、執筆センスの…

「小・中学校教材の教科書別配当漢字」の校正を高速で終わらせる方法

国語教材校正の、特に小学校のそれには、漢字の教科書別・教科書初出ページ別配当を調べる作業が多くつきまといます。 資料を手に、1字ずつ「未習/既習」を確認するのは、本当に骨が折れるもの。 しかも苦労の割には見落としが出やすいため、 何校重ねても…

小学校で習う熟字訓・特別な読み一覧

この熟字訓は何年生で習う? ○年生で習う熟字訓は何? 熟字訓・特別な読みの配当学年は、教科書会社によって異なり、統一されておりません。(配当を知りたい場合は、各教科書・クライアントから提供された資料等でご確認ください。) ▼ 個々の漢字の配当学…

博士 均等ルビ

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。 今回は、「博士 均等ルビ」。 熟字訓以外は全て対字でルビを振るというルールで作成するときは、 〔例〕 博士号(はく/し/ごう)・・・対字ルビ 鉄道博士(てつ/どう/はかせ)・・・均等ルビ となります。 学…

初心者から自称ベテランまで意識しておくべき編集・校正のプロセス

校正の重要ポイントが非常にわかりやすく、的確にまとめられています。 初心者の方や、責了が出ているのに本文を差し替える、校了しているのに瑣末な装飾を趣味的に変更する、だらだら手を入れ続けて7校・8校当たり前になってしまっている「発散型」の版元…

テープ起こしに見る校正者との類似点

「1本の音源データをもとにしたテープ起こし作業を、専門業者3社に同時に発注し、そのプロセスや納品物のクオリティを比較」した結果です。 → これだけは気をつけろ! 「テープ起こし」虎の巻 (3/4) - 誠 Biz.ID 同じゲラを複数の外部国語校正者に依頼して、…

国語 古典 現代仮名使い ワード ルビ 左

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。 今回は、「国語 古典 現代仮名使い ワード ルビ 左」。 知りたがっている内容はわかりますが、目的の情報に辿り着けそうにない語群です・・・。 「ワード 左右にルビ」で検索し直してみましょう。 word利用で、枠…

ここで差をつける 原本照合のポイント&ヒント

国語教材における原本照合といえば、読解問題の本文とその原典の引き合わせが定番です。 国語校正なら、まずはここからスタートすることが多いでしょう。 照合には集中力や注意力、長文なら根気も必要ですが、齟齬のチェックだけなら、意外とインターンの学…

学参校正者が手を伸べるべき場所

3年前のレジュメですが、学参界の動向をうかがうことができます。 学参校正者にとって、編集者の仕事を知っておくことは、非常に重要です。 編集の仕事に触れたことのない在宅校正者は、特に目を通しておかれるとよいのではないでしょうか。 → 「編集プロダ…

パクったらノーギャラ&罰金。パクりの発見者には罰金(懸賞金)進呈ってことにしたら、みんな気合入らんだろうか。

この本については不明だが、ライターが独断で剽窃した文章を編集者がオリジナルと思い込んで、うっかりそのまま市場に出してしまう事故は実際にある。 → ゴマブックスに僕の原稿が丸々パクられました。 (※現在は削除されている模様) 剽窃の確認は、編集者…

国語に正解はあるか

「国語に正解はあるんですか」 理科の編集者に訊かれた。「正解などない」という反語の口調だった。 その疑問めいた批判は、知識問題に対してではなく、もちろん抽象的な読解問題に向けられたものだろう。 いかようにも読み取れるものに対して、解が一つであ…

国語教材制作に必携の国語辞典

角川必携国語辞典[広告]国語教材の制作に適した一冊。サブ辞典にもってこい、手元に置いておいて損はありません。大辞林や大辞泉で小難しく説明されていて、結局何を意味しているのかわからないという言葉があったら、ためしにこの辞典で引いてみてくださ…

どんなこと 教材の校正

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。 今回は、教材校正の作業内容について。 作業を大別すると以下のようになります。 ・文字校正 ・内容校正(=校閲) ├ 解き直し └ 形式チェック これらを全部ひっくるめて、または文字校正のみを指して「校正」と呼…

熟字訓の問題の注意点

ご訪問者様の検索語句に回答するシリーズ。 今回は、熟字訓の問題の注意点について。 解答者の注意点? 出題者の注意点? たぶん前者だと思いますが、後者のほうでご回答。 注意点1 個々の漢字を習う時期と熟字訓としての読みを習う時期は異なる(熟字訓は…

読みが二つ以上ある四字熟語

読みを複数もつ四字熟語は、意外とたくさんあるようです。 中学国語教材でよく扱われるものを中心に、比較的なじみのあるものをピックアップしてみました。 悪逆無道(あくぎゃくむどう/あくぎゃくぶとう) 安心立命(あんじんりゅうみょう/あんしんりつめ…

プロならここまでできるようになりたい! 文章校正の実例

専門的な内容ですが、構文の欠陥としては一般的。どこでも見かける“おかしな文章”が並んでいます。この仕事は、「校正」より「校閲」というほうが適当ですね。 → 校正の実例 → 校正の実例2 修正前の文章を読むと、理解できないのは自分の知識不足のせいなの…

「接続詞」ではなく「接続語」とする

説明・論説・評論文で、必ずといっていいほど出題されるのが接続語の問題。 そのほとんどが、以下のような空欄+選択肢の体裁になります。 問一 空欄A~Dに入る接続語として適当なものを次の中からそれぞれ選べ。 ア しかし イ 例えば ウ さらに エ したが…